私は、犬が大好きです。
アリスとの毎日を書き綴って残しておきたい気持になったのは
私にとって最後の“子”になるだろうって思ったから。
そんな思いで立ち上げた時
二年前のお正月早々に天国に旅立ったルルの事
そして、ルルより先に旅立ってしまったペロの事を何も語らずに
ただ、アリスの成長だけを書き綴り始めることができませんでした。
ルルのことペロの事・・・そして父の事・・・
アリスとの出会いはこんなに運命的な出来事だったんだと
何か・・形に残しておきたかった。
ブログを始めたのは、去年の9月中旬。
アリスを迎えて一ヶ月たとうとした頃でした。
誰かに読んでもらいたくて始めたわけではなく
自分だけの自己満足でいい。
でも、誰かの目にふと止まって
誰かが読んでくれる。
そして、コメントしてくれる。
初めてコメントがついたとき
読んでくれた方がいたんだ・・・って、なんだか嬉しくてたまらなかった。
でも・・・・
私の中で、何かこう
もやもやしたものが残ってて・・・・
私のブログを読んでコメントしてくれたアリスママさんと
そして、しんた君ととーい君のママさんに
私が語らずにいたことをきちんと話さなければいけないって思いました。
子供の頃から犬が大好きだと・・・そして、その犬達の思い出を
綴ってきましたが・・・・
あの子の事だけは、私・・・書けずにいました。
「大五郎」
息子が5歳だったころ、近所にある大きな公園にいつも
二人で遊びに行ってました。
あの日、いつものように公園に行くと
黒のビニール袋をぶら下げて歩いている管理人さんとすれ違いました。
ゴミを拾って集めていた帰りなんだろう・・くらいに感じただけでしたけど
ふと、振り返ると・・・管理人さんは事務所の玄関先でそのゴミ袋を
開けて中に入ってる“もの”を出していました。
出された“もの”は子犬でした。
「うわーー!!ワンコだーー!!」
息子が先に気がついて、管理人さんのところまで走って行きました。
「ったく・・・ひどい人間のやることだ。生きたまま川に流されてたんだ」
息子の叫び声で、周りで遊んでる子供たちや母親が大勢集まってきた。
生まれたばかりの子犬ではないことはすぐに分かりました。
目も開いていたし、どの子もほどほどに太っていて生後2か月って
頃だったと思います。はっきり覚えていませんが、5・6匹いました。
「かわいーーー」「かわいそうに・・・」
「おかあさん・・この子もらってもいい?」
そんな会話が飛び交って大騒ぎな状況になりました。
息子も「お母さん!僕もほしい!!」って。
当時、私達が住む家は借家のアパートで犬の飼育は当然NGでした。
私が子供の頃・・・こういった捨て犬捨て猫は珍しいことではなく
捨て犬・捨て猫を見つけては家に連れて帰って父に怒られ捨てられました。
一瞬・・・その頃の記憶が蘇ってしまったのか・・・・私は何も考えず
ただただ・・・犬が好きだという気持ちだけで、一匹引き取ってしまった。
生きたまま川に捨てられてた子犬達は、あっという間に飼い主が
見つかりました。
「お宅・・・犬を飼ってるでしょう」
アパートの中の誰かの通報で、犬を飼ってる事が管理人に知られて
しまいました。
犬を手放すか、それができなければ出て行ってくださいって事に。
息子は泣いてしまうし、でもすぐどこかに引っ越しをすることもできず
幸い歩いて5分程先の夫の実家の庭で飼わせてもらう事ができ
大五郎は夫の実家の庭で飼うことになりました。
でも、約束事がありました。
責任もって私が世話をする。
当然の約束事です。
朝、息子を保育園に送った後に夫の実家に向かい大五郎にご飯を
届ける。
夕方、息子を迎えに行った後に大五郎に会いに行きご飯を届け
散歩する。
私が大五郎にできたことはたったこれだけです。
大好きな犬の世話をろくにできもせず、私は安易に犬を引き取った。
ときには、仕事で疲れたときは大五郎にご飯を届けるのを
億劫に感じたことすらあったんです。
小さくて可愛い子犬を・・ただただ可哀想・・可愛いからと
何も考えずに引き取ってしまったこと。
そんな自分の行動を恥じてきたあの日の朝・・・
いつものように、私は大五郎にご飯を届けるために自転車で夫の
実家に向かっていました。
前方の道のど真ん中に何かが転がっている。
一目見て「犬だ・・・」って分かりました。
ネコが走ってる車に轢かれて死んでるのは何度も見た事があるけど
犬が轢かれて死んでるのなんて・・・私は見た事がなかった。
自転車を止めて、私はその犬の亡骸に近づいた。
まだ生きているのなら助けてあげたいって思ったから。
大五郎だった。
大五郎だって気づいたのは、見た事のある首輪を確認したから。
その前方で、小学生の集団が遠足か何かでこっちに向かって
歩いてくるのが見えた。
とっさに思ったのは、あの子たちに・・この大五郎の姿を見せては
いけないって。
ぐしゃぐしゃになった大五郎を抱えて私は夫の実家に走りました。
痩せ細った体でした。
私は仕事を休み、大五郎と初めて二人だけの日を過ごしました。
なぜ、私はこの子を引き取ったんだろう。
ちゃんと育てる自信もないまま、なぜ私は・・・・
今でも、私は大五郎のあの姿・・・忘れられません。
犬好きだなんて言うのは恥ずかしい。
だから、忘れられない大五郎の事をずっと隠してきた。
大五郎は、1990年9月19日に死んだんです。
それも、私にとって悲しすぎました。
苦しみながらしんだんだって。
一生の懺悔です。
ルルは、大五郎の死から二ヶ月後の11月19日に生まれた子でした。
大五郎の生まれ変わりなのかもしれない。
大五郎に与えられなかった愛情もすべて、この子にって思って
育てました。
大五郎・・・本当にごめんね。
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